DIVOの物語

②始動、そして挫折

Mauroは私たちの期待通り、素晴らしいデザインを描いてくれました。

イタリアの古代遺跡のアーチをモチーフにした金具は独創的で新しく、それでいて古典的な美しさを讃えていました。

私たちはすぐにこのデザインをもとに金具の製作を始めました。この金具を作るのであれば絶対に日本製が良い、というのはMauroの助言でした。

助言は正解でした。仕上がった金具は驚くほど美しく、日本の職人によって仕上げられた鏡面加工はまるで宝石のように輝いていました。

この金具が仕上がると、私たちはMauroのデザイン画と共に、イタリアのいくつものレザー工房をめぐりました。

しかし彼らは口を揃えて言いました。

「このクオリティはうちでは作れない」と。